呼吸とは、エネルギーの源。食事と運動が、呼吸にとって大切です。

オギャーと生まれて、息を引き取るまで、呼吸には毎日お世話になっています。

呼吸を行っているは、小さな空気の袋(肺胞)が集まってできています。肺胞の壁は細胞一層でできているので、とっても小さいです。が、肺胞全部を広げると、テニスコート一面ぐらいの広さになります。広いですね。

肺胞と肺胞の間には、毛細血管が網の目のようにはりめぐらされています。

呼吸

外呼吸

息を吐いて(呼)、それから息を吸うことで(吸)、肺胞内に新しい空気が入ってきます(換気)。空気中の酸素が、肺胞の壁を通して、直接血液に溶け込む一方、大部分は毛細血管内の赤血球に結合できます(拡散)。そして、心臓という血液のポンプが、血液を介して体内の各細胞に酸素を運びます(血流)。換気、拡散、血流、を合わせて外呼吸といいます。

内呼吸

人の体には、細胞が60兆個あります。細胞内にミトコンドリアがあり、エネルギー産生工場として稼働しています。食物(炭水化物・脂肪・たんぱく質)を酸素を使って燃やし(酸化)、ATPというエネルギーの金貨に変えるのです。このことを内呼吸といいます。ごみとして二酸化炭素、水ができます。ごみは血流、拡散、換気と、たどって、体から出ていきます。

小さなピンクの花々

食事は、エネルギーの源です。

量と質が大切です。

運動するとミトコンドリアが増え、エネルギー産生効率が上がります。

運動する人はATPを使う。そうするとミトコンドリアが稼働する。稼働している工場は増設される。そうやってますますエネルギー産生効率が上がります。

逆に、運動しない人はATPを使う量が、運動をする人と比べて少ない。ミトコンドリアが稼働するのが少ない。稼働していない工場は閉鎖される。そうやってエネルギー産生効率は下がります。

まとめ

呼吸とは、エレルギーの源。毎日の食事と運動が、呼吸にとって大切です。

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呼吸器教室のお知らせ

呼吸について正確な知識を手に入れ、実践することで、息切れに困らない生活を手に入れる助けになります。

【息切れ生活から脱出するために知っておくべきこと】
・身体は、60兆個の細胞からできている共同体。
 それぞれの細胞の意図が大切。
・肺は、役割り分担として、酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す役目を担っている。
・呼吸の役割りはエネルギーを作ること。
・息切れがある時は、安静にするのではなく、動く。
・息は吐いてから吸う。
・食事と運動が呼吸リハビリの両輪。

この記事を書いた人

中田潤子

中田潤子

呼吸器内科医。
Change your breath, change your life.  
呼吸が変わると人生が変わる との考えで活動中。

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