わたしが呼吸リハビリテーションを仕事にした訳 5

今までのお話
わたしが呼吸リハビリテーションを仕事にした訳 1234

 

 

 

ここまでの理屈はこうです。
横隔神経を切ったのだから、横隔膜は動かない。
だから肺の換気ができない。
だから人工呼吸器をつけている。

 

 

 

要するに、胸郭という袋を、人工呼吸器という他力で動かしていることになります。

 

 

 

 

 

 

では、どうするばよいのでしょうか?

胸郭という袋を、自分の筋肉の力で動かせればいいわけですが。

 

 

 

横隔神経は切れていますから、横隔膜以外の、胸郭を構成している筋肉をきたえて、胸郭を動かせばいいのです。

そうすれば、人工呼吸器は外せます。

 

 

 

呼吸理学療法は続きます。

続けた結果は、果たしてどうなったでしょうか。

 

 

 

つづく。

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呼吸について正確な知識を手に入れ、実践することで、息切れに困らない生活を手に入れる助けになります。

【息切れ生活から脱出するために知っておくべきこと】
・身体は、60兆個の細胞からできている共同体。
 それぞれの細胞の意図が大切。
・肺は、役割り分担として、酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す役目を担っている。
・呼吸の役割りはエネルギーを作ること。
・息切れがある時は、安静にするのではなく、動く。
・息は吐いてから吸う。
・食事と運動が呼吸リハビリの両輪。

この記事を書いた人

中田潤子

中田潤子

呼吸器内科医。
Change your breath, change your life.  
呼吸が変わると人生が変わる との考えで活動中。

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