わたしが呼吸リハビリテーションを仕事にした訳 4

今までのお話
わたしが呼吸リハビリテーションを仕事にした訳 123

 

 

 

人工呼吸器が一生ついているのは当たり前です。横隔神経を切ったのですもの。

と、Aさんは紙に書いてくれました。

 

 

 

そうなんです。

人工呼吸器がついていると、声を出してお話ができないのです。

 

 

 

肺から吐いた息が、声帯を通るとき、声が出ます。

 

 

 

 

 

 

声帯は、ハサミの歯のように、開いたり、閉じたり、動きます。

喉から内視鏡で声帯をのぞいたところを描いてみました。

声を出すときには、左右の声帯の間を空気が通って、声帯を振動させて、声が出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工呼吸器をつけるとき、しっかり肺の換気をするために、気管に穴をあけて、空気のもれがないようにカフ(気管とチューブのすき間をうめるための風船)を取り付けます。

その気管の穴に人工呼吸器がついていると、しっかり換気はできるのですが、穴をあける場所が声帯と肺の間になるので、声帯を空気が通らないので、声が出せなくなります。

 

 

 

 

 

 

Aさんとお話するときは、Aさんは筆談でした。

わたしはAさんの声をきいたことがありませんでした。

 

 

 

つづく。

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呼吸について正確な知識を手に入れ、実践することで、息切れに困らない生活を手に入れる助けになります。

【息切れ生活から脱出するために知っておくべきこと】
・身体は、60兆個の細胞からできている共同体。
 それぞれの細胞の意図が大切。
・肺は、役割り分担として、酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す役目を担っている。
・呼吸の役割りはエネルギーを作ること。
・息切れがある時は、安静にするのではなく、動く。
・息は吐いてから吸う。
・食事と運動が呼吸リハビリの両輪。

この記事を書いた人

中田潤子

中田潤子

呼吸器内科診療にて包括的呼吸リハビリテーションの知識を生かし、診療を行っている。呼吸器内科医師。20年以上勤務医として勤める。アメリカ留学も経験あり。呼吸を整えるとパフォーマンスが上がるとの考えで活動中。

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