雨が降ると、水滴をたくさん見ます。
水の性質、表面張力のために丸いのです。できるだけ表面積を小さくしようとして、丸くなります。
肺は、肺胞という小さな袋が集まってできています。肺胞の表面にも水があり、表面張力でできるだけ表面積を小さくしようとするため、そのままではふくらみません。
ではどうやって空気は肺に入っていくのでしょう。それは界面活性剤が肺胞内にあることにより表面張力が弱められ、空気は肺胞の中に入っていけるのです。
界面活性剤は、一つの分子の中に 水になじみやすい部分と 水になじみにくい部分とを持っています。そのため水の表面張力が弱められるのです。日常生活では、洗剤がおなじみですね。
肺の界面活性剤のことを、肺サーファクタントと呼びます。肺サーファクタントがあってはじめて、空気は肺に入っていくのです。
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