西洋の薬を使わないで治したいです。どうしたらよいですか?

ご質問を頂きました。西洋の薬を使わないで治したいです。いい方法があったら教えて下さい。

時々あるご質問です。

そこで、病院での診療を、科学の方法論として考えてみました。こちらのサイトを参考にしました。

「科学の5段階法」の採用を

a.観察→b.推論→c.仮説→d.実験→e.考察→a.に戻る

a.観察
まず、あなたの症状を正確に教えて下さい。また、今までのご病気、今飲んでいるお薬がありましたら、教えて下さい。薬のアレルギー、食事のアレルギー、もありましたら教えて下さい。

その上で、診察させて頂きます。

b.推論
主観的、客観的にみて、考えられる鑑別診断を考えていきます。頻度の多い順に。頻度が少なくても、致死的なものは見逃せません。

鑑別するために必要な検査がある場合は、検査が必要です。こちらは、簡単で、安価で、体への負担が少ない順になります。

c.仮説
考えられる病態、病名が決まります。対する治療法は何でしょうか。挙げていきます。

d.実験
その治療を試します。

この時、作用が大きいほど、副作用も大きくなります。

例えば、手術。手術の場合は、副作用のことを合併症と言います。

病状が進んでいる場合、切れ味がよい治療がどうしても必要になる場合があります。

薬の場合、精製されるほど切れ味がよくなり、ピンポイントに効果があります。(食事、ハーブ、薬、の順に切れ味がよくなります。)

e.考察
その治療で、具合はいかがですか。主観的にどうだったか、教えて下さい。

客観的にどうだったか、検査が必要になる場合があります。

そしてa.観察 に戻ります。

a.観察→b.推論→c.仮説→d.実験→e.考察→a.に戻る

このサイクルを一番ベストの方法でぐるぐる回しながら、治りたい、治したい。参加者全ての共同作業と思っています。

いずれにしましても、早め早めに手を打つことが肝要です。

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【息切れ生活から脱出するために知っておくべきこと】
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・息切れがある時は、安静にするのではなく、動く。
・息は吐いてから吸う。
・食事と運動が呼吸リハビリの両輪。

この記事を書いた人

中田潤子

中田潤子

呼吸器内科医。
Change your breath, change your life.  
呼吸が変わると人生が変わる との考えで活動中。

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