ご家族からご質問を頂きました。この人は座ってばかりいますが、大丈夫ですか?
座っている。これも立派な運動です。
棒人間を書いてみました。向かって左から、立っているところ(立位)、座っているところ(座位)、寝ているところ(臥位)、です。ここでは、心臓から全身に血液を送ることを考えてみます。
いずれの場合も、心臓のポンプ機能を働かせて、心臓より高さが上の部分に血液を送るときには 重力に抗して、下の部分に血液を送るときには 重力が助けてくれて、血液を送ります。
頭の先と足の先との間には、立位、座位、臥位、の順に高さの差があります。臥位では、全身がほぼ心臓と同じ高さですね。高さの差があるほど 仕事量は多いのです。運動になっているのです。
もちろん他の要素がたくさん関わってきます。臥位でも、筋肉を意識して、呼吸をしながら筋肉に力を入れるだけでも運動になります。
人間は動物です。動く物です。生きている限り、呼吸もしていますし、心臓も動いています。どこか動いています。
動かすことができるところを動かせばよいのです。できる範囲で、呼吸をしながら動かすのです。そして動かすことができるようになったら何をするのか、必ず行動目標をたててください。そうすると、その動きは その行動目標のための小さな一歩になります。
輝かしい一歩になります。